"The true worth of a man is not to be found in man himself, but in the colours and textures that come alive in others."
「人の本当の価値というのはその人自身から見出す事はできない。それは周囲の人々の表情や雰囲気の中にありありと浮かびあがってくるものだ」
アルベルト・シュバイツァー Albert Schweitzer
仮に人に価値というものがあるとするなら、どのようなものなのだろう。偉大な発明を生み出したのか、巨万の富を得たのか、それとも奉仕の末に多くの人々の感謝を得たのか。人によって多くの価値と呼ばれる形があるだろうが、それはどれも「その人のいた世界といなかった世界」の引き算だと思っている。
その人がいた事によって世界がどう変わったのか、それは決して偉大な発明や歴史に名を残すような偉業を成し遂げる事だけではなくて、「あの人の言葉で前向きになれた」のような、影響を与えることも世界が変わったと言えるだろう。それは他ならないその人の価値に違いがない。
と、たまたま見つけたアルベルト・シュバイツァーの言葉でそんな事を思い出しました。
一番大切なことは単に生きることそのことではなくて、善く生きることである – Socrates
以前の記事でも似たような事を。この時は言葉の引用だけでしたが、ソクラテスの言う善く生きること(他者との会話の中で徳とは何かを問い続け、生活していく事で自分自身の魂を優れたものにしていく行為)の中でも周囲の人がいたことを思い出し、周囲の人を巻き込みながらより良い影響を与えていく事は人間の普遍的なテーマなのかなとも感じました。
転職やキャリアなどの話が多くブログでは書いてありますが、そこで測られるスキルや年収、ポジションや社会的な地位ではない、キャリアや仕事以外の価値についての話でした!