マーケティング事例

ネットフリックスの日本でのマーケティング戦略と事例

ネットフリックスのマーケティング

近年話題に出ることが多いネットフリックス。TVCMで見ることも多くなりました。(テレビのCMでネット配信企業を宣伝するとは中々シュールな事実ですが)

ネットフリックス マーケティング事例 クリスマスクロニクル

こちらは12月のクリスマスシーズンに流されたクリスマスクロニクルの宣伝CM。もはや映画の宣伝と変わらぬCMですね。

配信開始1週間で2000万回以上視聴され、これを劇場公開作の初動成績に例えるなら、200億円程度の数字となるとのこと。(参考に日本の興行収入で近いものはハウルの動く城196億円、もののけ姫193億円)

# ようこそサンタキャンペーンの事例

テレビCM以外にも「NETFLIXは、サンタを本気で信じています。」と宣言し#ようこそサンタキャンペーンを打ち出しています。

サンタへのメッセージを渋谷に配置

こちらプレゼントを配るであろうサンタへ対しての看板を渋谷に配置したもの。一見すると何のことかわかりにくいですが、#ようこそサンタ クリスマスクロニクルと検索することでこれがNETFLIX、クリスマスクロニクルのPRであることが分かるようにもなっています。

山手線 ゆく年、見まくる年

ゆく年くる年をオマージュに、家ではネットフリックスを見ることを促進するような山手線でのジャック。

数字で見るネットフリックス

こちらは簡単なファクトですが、既に会員数、売上げ高も非常に大きな値に。

  • 全世界で有料会員は1億3710万人
  • 企業価値は約10兆円(2018年12月時点)
  • 売上高は約1.2兆円(2017年時点)
  • 配信国は190カ国以上

日本のアニメはグローバルマーケティング戦略になりうるか

世界でも人気の日本のアニメであるが、実はこれらはある意味インターネットの発達によって自然と広まっていった事例だ。youtubeなどで日本のアニメを鑑賞していたり、ドラゴンボールやセーラームーンなどひと昔のアニメが世界の国のテレビで再放送といった形で流れているケースが殆どだ。ネットフリックスにとって潤沢なアニメを制作し、コンテンツを充実させていくことはかなり便益があるように思える

  • オリジナル漫画の原作が既に存在する
  • 映画と比べ、アニメは制作費がかからない(ロケ地不要、声優に関しても映画有名スターのキャスティング費用と比べると格安)
  • グローバルスケールの可能性が非常にある(特に漫画関連)

海外でも人気のドラゴンボール

http://news.livedoor.com/article/image_detail/7939106/?img_id=5151353

日本のテレビはネットフリックスにアニメ化を取られる?

現在はアニメ化するにあたり、テレビ局がまだまだ一般的。だが、近年のネットフリックスのオリジナルコンテンツ作成などの強大な資金力を見ると日本のアニメはかなり美味しいコンテンツなのではないかと。

例えば2018年ネットフリックスでのオリジナルコンテンツ『ROMA/ローマ』では、制作費1500万ドル(約17億円)。マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督のジ・アイリッシュマン(The Irishman)では制作費1億2500万ドル(約140億円)をかけている。

一方で一般的なアニメの制作費は約2億円と言われ、以下のような目安と言われている。

■キッズ向けTVアニメの製作資金例
・製作費1話1,000万円×52話(4クール)=5億2,000万円
・放送枠料2,500万円×12ヵ月=3億円
⇒約8億2,000万円

■深夜枠TVアニメの製作資金例
・製作費1話2,000万円×13話(1クール)=2億6,000万円
・放送費用+宣伝費=4,000万円
⇒約3億円

参照元 https://gamebiz.jp/?p=163467

既に豊富な日本のNetflixのアニメコンテンツ

既にどのくらいのアニメのコンテンツがあるのかと見てみれば、実はかなり豊富なコンテンツが。パッと見ただけでも(一般的?に知られてそうな)範囲では以下が既にネットフリックスで配信済み

  • ドラえもん
  • デジモン
  • クレヨンしんちゃん
  • 刃牙
  • 弱虫ペダル
  • などなど。。。

詳細はこちら参照 https://netflix-fan.jp/lineup-anime/

どこまで成長が続くか

過去数年で急激な勢いで成長してきたネットフリックスですが、今後もこのペースで成長が続くのかが注目されています。世界展開も軌道に乗り始め、今後も日本でも目にする機会が非常に多くなりマーケティング活動が今後も活発になると思われ、引き続き日本でも目にする機会はより多くなるでしょう。


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