人生

悪口と可能性の話

*家の近くの貯水池での1枚

金曜日は奥さんが友人とご飯だった為、会社に残っていた同期と久々にご飯を食べた。入社して5年以上経ってくると、1年目にはいたるところにいた会社の同期もすっかりと減ってきてしまう。(何と既に半分以上は退社済み) 仕事の話やプライベートの近況の話が多かったが、その中で悪口の話になった。

内容はと言うと、要は仕事で「できない」人に対しての悪口に関してだ。会社では外資系というのもあるのか、いい意味でも皆さん仕事に対してのプライドがある。その結果かどうかはわからないが、「XXXさんってどうなの?」「XXXは仕事が物凄いできる」みたいな会話がよく話されている。同期はそんな会社の日常会話が大嫌いで反面教師として人の悪口を言わない様にしているという話。

実は最近自分でも人の悪口を言ってしまったことがある。新製品の大きな製品テストがあり、プロジェクト事態に半年くらいかけていたものだったのだが、その製品テストの内容、報告書がとんでもなく悲惨だったのだ。担当マネージャーとその部下の準備の酷さにあったものだったのだが、余りにも見た事のない例の連発、報告書の酷さに思わず社内の友人らに「とんでもないことが起きたよ。。」と半ば感情的になって言ってしまった。

報告書を書いた人は中途入社で入社1年くらい経っていたのだが、どうもマネージャーが全く何も教えてくれないらしく、通常実施から1週間以内で出る報告書も2週間以上経っても音沙汰なしという状況だった。何回か催促、メールを送ったのちにようやくきた報告書も内容やフォーマットがグチャグチャでお世辞にも良いものとは言えないものだった。当然チームからは「なんだあの報告書は」「あの人は入社1年経ったけど、会社でやっていくには厳しいかもね」と言った声がパラパラと上がる。

「一応、会社の報告書の例とか、僕が研修を受けた時にもらった報告書の書き方のテンプレートがいくつかあるから、これらを見て一度報告書を書き直して見たら?」

マネジメントのレビューも控えていて自分自身での書き直しも考えたが、簡単な説明といくつかの事例を渡し、結局その人にやってもらう事にした。結果、書き直しの報告書はチームのメンバーからのフィードバックもなく、無事にマネジメントのレビューにも提出できた。

僕は学生時代に成績思わしくない子が集まる個別指導塾で働いていた経験もあってか、人の可能性を極めて信じている。絶対に無理だと言われた国立大学にメキメキと成績を伸ばして合格した生徒。1週間前には全く出来なかった問題を小学生がスラスラ解き出す摩訶不思議な現象。(一体全体何が起こったのかわからないがいつの間にか解けている。。)そんな数多くのドラマを通じて(大げさだが)人は無限大の可能性があるんだなぁと身を以て知れた4年間を過ごさせてもらった。(時給は極めて低かったが。。)

外資系では結果が必然的に求められ、その中での成果や仕事の出来が人の評価につながる事が少なくはない。結果としてか「xxxは仕事ができる、出来ない」といった話が出るがそんな事を話てもしょうがない。出来ない事を嘆くより、できる様になる可能性を模索する事。人の可能性の為に時間を割けること。そんな姿勢が改めて大事だと思った一件でした。

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