欧米ではマーケティング部は経営の中枢と位置付けられており、マーケティング部出身の経営者も多い。広報、営業、クリエイティブ、生産も財務をまとめ上げるリーダーシップを叩き込まれ、総合的な経営戦闘力を養われていきます。
— Kogito (@Asu_Marketing) April 1, 2018
とは言ったものの、では実際にどれだけの人がマーケティング職を経験し、経営の中枢についているのでしょうか。
ここで挙げられたのは知る限りの一例ですが、転職も含めてどのようなキャリアパスがあるのかの一例になれば。
目次
外資系のマーケティング職について
基本的は専門職に近く、転職も含めた部署別の採用が前提です。日系企業のような、入社後にジョブローテションで営業、経理、人事、マーケティングなどの様々な部署を経験し、経営陣に上がっていくことに対し、専門職(ここではマーケティング)を軸とし、昇進していく、または転職し経営陣へとキャリアが進んでいます。
これはマーケティング職に限ったことではなく、多くの外資系企業に共通することですが、リーダーシップという名の下でチームを率いることが期待されます。
欧米の企業では経営を学ぶための研修をリーダーシッププログラム、また経営陣のことをリーダーシップチームと呼んでいますね(日系企業でいう、経営幹部研修や取締役でしょうか。)
また、経営指標の一部である売上・利益をブランド経営という切り口から若い段階から見れることが特徴です。どのようなCMを作った、どれくらいバズったではなく、明確に担当商品の売上げ、利益の増減の指標で評価されます。
マーケティング部門出身者
インタビュー記事やネットでの公開情報を元にですが、いくつかの外資系マーケティング職出身の社長に関して挙げていきます。
インタビュー記事に関しても、グローバルでの経験や本人の価値観などが書いており、一つのストーリーとして読めます。
高岡 浩三 ネスレ日本 代表取締役社長兼CEO
1983年 ネスレ入社→2001年 マーケティング本部長→2011年 ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEO
和田 浩子 元ダイソン日本支社 代表取締役社長、元日本トイザらス代表取締役社長
1977年 P&Gサンホーム社(元・P&Gファー・イースト社)入社P&G入社→米P&G社のヴァイス・プレジデントなどを歴任→ダイソン日本支社 代表取締役社長→日本トイザらス代表取締役社長→2005年 Office WaDa設立
https://www.sbbit.jp/article/cont1/33911
長谷川 晋 フェイスブックジャパン 代表取締役
P&G入社→プロクター・アンド・ギャンブルで10年間ブランドおよびビジネスのマネジメントに従事→楽天株式会社 上級執行役員 グローバルおよび国内のマーケティングを担→2015年 フェイスブック ジャパン 代表取締役
土居 健人 元リーバイス、トリンプ 代表取締役社長
1982年 日本ヴイックス入社→1986年 P&G グローバル・マーケティング・ディレクターなどを歴任→2001年 ボーダフォン執行役員常務マーケティング統括シニア・バイスプレジデント→2004年 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント執行役員→2007年 リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社 代表取締役→2010年 トリンプ・インターナショナル・ジャパン社長 代表取締役社長→2017年 同社を退任
佐分利ユージン 元アドビシステムズ 日本法人 代表取締役社長
マイクロソフト社において19年間、ププロダクトマーケティング、オペレーション、営業、パートナー プログラムなどを牽引してきたキャリアを持つ。さらに、その内の9年は日本に在籍。2006 年から2009年までは、CMOとして日本市場におけるマーケティングを統括→2014年 アドビシステムズ 日本法人 代表取締役社長
日色 保 ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 代表取締役社長
1988年ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)入社 医療機器の営業、マーケティング、トレーニングを担当 2005年にJ&Jのグループ会社であるオーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス株式会社代表取締役社長→2012年1月より現職
https://www.iibc-global.org/ghrd/global_manager/voice/02.html
江田 麻季子 インテル株式会社 代表取締役社長
2000年インテル株式会社へ入社、マーケティング本部長として、ブランド戦略、マーケティング・キャンペーンやインターネット・マーケティングなどを統括→2010年 マーケティング&コンシューマー・セールス担当ディレクター→2013年 インテル株式会社 代表取締役社長
https://www.iibc-global.org/ghrd/global_manager/voice/09.html
ここでは書ききれてませんが、欧米に目を移すと20世紀最高の経営者と言われたジャックウェルチもプラスチック部門のマーケティング出身でした。経営者は様々なバックグランドがあり、一概にどの部門が社長になりやすいということは全くないのですが、一つの例として。
社長ではないですが、これらの企業の出身者は外資系ということもあってか様々な企業のマーケティング責任者へと転職している気がします。
マーケティング職は若い段階においては入り口が広く、どのようなバックグランドでも応募しやすいと思いますので、少しでも興味があれば挑戦してみてはいかがでしょうか。アイディアを考え世の不を解決する仕事は大小関係なく楽しいものです。
外資系マーケターは転職市場にて何故評価が高いのか
若くして裁量権を持ち、売上を伸ばした経験がやはり経営者へのキャリアに評価されます。こちら長くなるので別記事で扱いましたので参照を。
外資系への案件をチェックする方法
どうでしょうか。まだまだ長い経営者への道ですが、マーケター出身で多くの方が経営者として活躍しています。もちろんマーケターとして引き続き各方面で活躍されている方も多くいる外資系でのマーケティングキャリア。
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外資系マーケティングへの転職はこちらも参照下さい
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