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スタートアップ・ベンチャーのマーケティング求人、目的別人材採用
「資金も目処がついて、これからどんどん事業を拡大するためにマーケティングをしたいんだけど、いい人いないかな?」
ベンチャーのマーケティング人材採用に関して、ここ最近話題になる事が多かったのでまとめてあります。資金調達してある程度マーケティング予算がかけれそうなスタートアップ社長、実際に数社以上のマーケティングコンサルティング兼CMOとして働いている面々などいくつかの(偏った)視点ではありますが、現在スタートアップやベンチャーでのマーケティング人材の課題として持っているところに共通している点も多く、ベンチャーやスタートアップに興味、転職を検討している人らの参考にもなれば。
目的別採用まとめ
とにかくお金がない。話題性はあるのでお金を欠けずにマーケティングをしたい
広報PR担当
- 期待できるスキル プレスリリースや広報戦略に長けている事が多い。ここにSNS関連の話題も作れると 上手くいけば認知拡大ができる。
- 留意点「攻めのマーケティング」ができない事が多い。攻めのマーケティングとはがつっと予算を割いて大きくユーザーを獲得するようなプランを作る事。広報は往々にして予算が少ない事が多く、また企業イメージの向上やイメージマネジメントといったような守りのマーケティングにスキルが寄っている事が多い。
- 自分自身で手を動かしてプレスリリースや広報が作れるか
- SNS運用などを実際にできるか
- PR以外の活動に関して、できるか。またやる術を知っているか
- 広報がビジネスに貢献した指標などをどう図っていたか
社内デザイナー
- 実は社内デザイナーは真っ先に検討しても良い候補。長期的な解決では無いが、実際のマーケティングに必要なデザインを”実際に”作る事ができるのは大きい。ものができてしまえば”とりあえずは”デジタルだろうが、営業のための冊子だろうが何かしらのマーケティングは出来てしまう。
一定額のマーケティングにかけるお金がある。(デジタルマーケティング中心に費用を入れたい)
広告代理店経験者
- 期待できるスキル 一通りのデジタルマーケティング運用ができる。各種媒体とコンタクトがありマーケティング費用管理もできる場合が多い。またクリエィティブともコンタクトがあり、マーケティングで必要な広告を作るコネを持っている事も多い。(自分で作れるかは別だが)
- 留意点 クライアントビジネスなため、ビジネス視点が欠けている事が多い。クライアントファーストの文化から事業側に転換した際に、自分が事業が伸ばすというより社長の指示待ちの人材になってしまう可能性あり。
デジタルマーケティング運用者
- 期待できるスキル SEO最適化など、デジタル広告運用のプロ。デジタル周りの運用や最適化を測る事ができる。最新の動向にも詳しく、デジタルマーケティングのコネや知り合いも多い。
- 留意点 代理店出身者とも近いが、費用やデジタルマーケティング運用の目的ありきで、デジタル以外も含めたマーケティング戦略やブランディングの視点が欠けていることが多い。プロダクトのブランディングも同時に行いたいという場合には採用側がどのようなブランディングをしたいのかを明確に持っている必要がある。
事業会社マーケティング担当者
- 期待できるスキル 人通りのマーケティング運用ができる。実際に広告などのマーケティング物を代理店やエージェンシーと協業することで作ることができ、マーケティング戦略やブランディングに関しても考慮可能。またビジネス視点が出来、どう事業を伸ばしていくかを社長と話すことが可能。
- 留意点 専門性がないことが多い。実際に手を動かすのが代理店やエージェンシー、利益に関しては営業担当だったりする場合、口だけの中途半端なスキルを持つ人材の可能性あり。
一定額のマーケティングにかけるお金がある。(TVCM、ブランディングについても検討)
広告代理店・事業会社マーケティング担当者
- 期待できるスキル 先述したようにマーケティング戦略からブランディングまで作れる
- 留意点 ただし、ここはもはや個人のスキルによるところも多く採用の際にはしっかりとしたリファレンスなども必要。ブランドマネージャー以上のシニアレベルの方が期待値に会う人材に会う率は高い。
クリティブデザイナー
- 期待できるスキル ブランディングやクリエイティブ実行について多くの知見がある。マーケティング部のその他人材がいる前提でこの層を見てみるのもあり
- 留意点 この辺はかなり個性も強く、人づての採用になる可能性あり。
本当に人を雇う必要あるのか
ここまで扱っておいてですが、この視点も重要なのかと。人を雇うのはお金ももちろんですが、時間もかかる。いざ雇っても入社まで待てないなどいうことも。
そのような時、実はマーケティングの案件は外に頼むというのも一つの方法です。というのも、マーケティング人材はその都度必要となるスキルが異なってくるため、実は目的に応じてアウトソーシングしてしまうのも一つの手。
事実、いくつかのシリコンバレー発のプロダクトの日本ローンチに関しては、マーケティングコンサルが外部でCMO委託として入り込み、大成功しているという例も。