目次
カスタマージャーニーとは
「顧客が自社のサービスの購買(または購買後)に至るまでの過程」のことです。顧客が実際の購買に至るまで(また購買後)にどのように商品やブランドとの接点をもち購入に至るのかを旅(Journey)に見立て例えた言葉。
1) 誰が (WHO) 2) いつ (WHEN) 3) どこで (WHERE) 4) どんな情報を (WHAT) 5) 何故 (WHY) 6) どのようにして (HOW)といった自社のターゲット顧客に関する情報を、a) 商品認知、b) 興味・関心、c) 比較・検討 d) 購買 e) 事後評価 の5つのステージ毎においてMapのようにして整理することで、それぞれのステージにおける具体的な施策を打つことができます。
カスタマージャーニー事例 / ある若い夫婦の生命保険選び
早速ですがこちらはある若い夫婦が生命保険を選ぶ際のカスタマージャーニーの事例。
Nine sample customer journey maps - and what we an learn from them より参照
英文ですが、解説すると。
- 左側にはこの夫婦がどのような属性プロファイルを持っているのかの情報 (誰か-WHO)が乗っています。Young Familles Segmentと書かれている箇所ですね。
- 右側のMapの Health insurance purchase Journey mapの下箇所には認知から購買までの触れるまでの流れが記載されています。
- 真ん中のTouch Point Map にとそれぞれにどのような行動、考えを取っているのかを載せています。
- 最後の一番下箇所で、それぞれの媒体への接点にはニーズと満足度 (Importance and satisfaction)が下に纏められており、どの点を重点的に取り組む必要があるのかがわかる構成になっています。
上のカスタマージャーニーは一つの事例ですが、代表的なカスタマージャーニーの作成時にとる過程を以下で解説していきます。
カスタマージャーニー作成の5つのプロセスとチェックポイント
Step1-認知 Awareness
商品を認知するステージです。自発的な認知から受動的な認知まで、どのようにして自社の商品・サービスを知るかの情報をまとめておきます。この段階で各媒体のTouch points をまとめておくと後々のカスタマージャーニー作成の際に役立ちます。
<チェックポイント>
∗CMや商品群の名前だけではなく、自社商品・サービスの認知は分けて確認します。(例えば生命保険というカテゴリー名だけではなく、会社名、XXXプランといった具体的な名前が出る情報はそれぞれ分けて考える。Category awareness / Brand awareness /Brand linkage といったりもします。)
Step2-興味・関心 Familiarity
商品に興味・関心をもち潜在的な顧客に入るステージです。先ほどの認知から繋がり、実際にどのような情報を得て、興味関心を持つのかをまとめておきます。今後の比較検討と具体的な購買を考える前に通る非常に重要なステージです。
<チェックポイント>
Step3-比較・検討 Consideration
実際に商品についてもある程度の知識が得た後に、実際に購買に当たるに当たっての比較・検討をするステージです。このステージになると、「似たようなサービスがあるけど他と何が違うんだろう?」「買って見たいけど、まだこの点が不安だな」といった商品・サービスに対して、買うにあたっての障壁が出てきます。この障壁を超えるため「自社の優位性」や「最後の一押し(今買ったらXXが付いてくるなど)」が非常に重要になってきます。
<チェックポイント>
Step4-購買 Purchase
実際に購買するステージです。ここでは実際に購買する段階に至っているので購買をスムーズに行えるようにあらゆる注意を払います。「( Online上の)支払いでXXXのカードを使いたい」「買いたいけど、近くのお店に置いていない」など実際の購買の障壁となりうるものをリストアップしてあげましょう。ここでの設計を間違えるとここまでの苦労が水の泡に、入念にチャックしましょう。
<チェックポイント>
Step5-事後評価 loyalty
購買後の最後のステージになります。この購買後は実は、インターネットやSNSが発達した現在において一番大事なステージです。購買後の使用体験が非常に高ければ、友人に勧めたり、SNSでシェアしたりしますよね。これはなんと認知、興味関心、比較検討、購買までの全てのカスタマージャーニーを一気に済ませる非常にパワフルな媒体となります。購買後の事後評価のジャーニーまでしっかりと設計しましょう。
<チェックポイント>
いかがでしょうか。実際には定性・定量調査を組み合わせワークショップといった形で様々な部署を含めて作成に取り掛かります。手間はかかりますが一度作成するとマーケティング戦略、具体的なプラン、クライアント、各種代理店に向けた説明資料として非常に有益となります。作成がまだの際は一度時間をとって考えてみてはいかがでしょうか。
その他ユーザー調査などはこちらの記事も参照下さい
https://kogito-marketing.com/kokyaku-shikou-matome/
https://kogito-marketing.com/shijou-tyosa-uriage/
ツイッターでもマーケティング関連の情報を提供しています。ぜひフォロー下さいませ!
Follow @Asu_Marketing